上海出張のもう一つの楽しみは「食」です。中国国内でも上海は美食の街として知られ、地元の「上海料理(本帮菜)」を中心に、中国各地の料理が集まる食の都です。会食や接待の場面、そして個人時間の夕食まで、知っておきたい上海のグルメスポットを10選厳選しました。
上海料理の特徴を知る
上海料理(本帮菜)は「醤油と砂糖をたっぷり使った濃厚な甘辛味」が特徴。代表的なのは小籠包、上海蟹(11月前後限定)、紅焼肉(豚バラの醤油煮)、菜飯(青菜入りご飯)など。北京料理ほど油っぽくなく、四川料理ほど辛くない、日本人の口に合いやすい味付けです。
① 小籠包の名店「南翔饅頭店(豫園本店)」

小籠包の名門中の名門。豫園エリア中心地にあり、観光ついでに立ち寄れます。皮の薄さとスープの濃厚さで世界的に有名。観光地価格でやや高めですが、本場の小籠包を一度は体験する価値があります。
注文時のコツ
- 蟹粉小籠包(蟹の身入り)は秋〜冬の限定で絶品
- レンゲでスープを慎重に味わう(火傷注意)
- 黒酢と千切り生姜を組み合わせるのが本場流
② 鼎泰豊(ディンタイフォン)上海各店
台湾発祥の世界的小籠包チェーン。上海にも複数店舗展開。サービス・衛生面が極めて高く、外国人出張者の接待にも安心して使えます。新天地店、IFC店などが定番。
③ 紹興菜「老正興」
1862年創業の老舗。本格的な上海料理を味わうならここ。清蒸鯽魚(フナの蒸し)、蝦仁炒鱔糊(タウナギと海老の炒め)、八宝鴨(アヒル丸ごとの蒸し物)など、ガイドブックでは見つけにくい本格メニューが揃います。
④ 上海蟹の名店「成隆行蟹王府」
上海蟹(大閘蟹)シーズン(10〜12月)の必訪店。1匹あたり数百元〜と高価ですが、本場の上海蟹を蒸して食べる体験は格別。会食用のコースもあり、接待の場面でも使えます。
⑤ 麺の名店「滄浪亭」
蘇州系の麺店ですが上海にも複数店舗。蘇式湯麺と呼ばれる繊細なスープと細麺の組み合わせは絶品。出張ランチを軽く済ませたい時に最適で、価格も30〜60元(600〜1,200円)程度。
⑥ 上海式朝食「永和大王」「巴比饅頭」
上海の朝食文化は屋台&チェーン店中心。豆漿(豆乳)、油条(揚げパン)、包子(肉まん)、煎餅(中華風クレープ)などが定番。「永和大王」「巴比饅頭」「四大金剛」などのチェーンが街中にあり、20〜30元(400〜600円)で本場の朝食が楽しめます。
⑦ 火鍋の人気店「海底捞」
中国全土で有名な火鍋チェーン。上海にも多数店舗。サービスの過剰さで世界的に有名で、待ち時間にはネイルケア・マッサージサービスが受けられることも。グループでの食事にぴったりで、辛さも調整可能。
⑧ 路地裏の絶品「春暁麺館」
静安寺エリア近くの地元民御用達の麺店。観光客向けではなく、本物の上海ローカル麺が食べられます。雪菜肉絲麺、葱油拌麺などのシンプルなメニューが特に絶品。
⑨ 西餐(上海洋食)「徳大西菜社」
1897年創業の上海最古の洋食店。租界時代に発展した「中国風洋食(西餐)」の代表格。ロシア風スープ「羅宋湯」、ハンガリー風カツレツ「炸豬排」は名物。レトロな雰囲気と独特の味わいで観光気分も楽しめます。
⑩ 屋台街「呉江路歩行街」「雲南南路美食街」
「観光客向けに整備された屋台街」が複数あります。呉江路歩行街は南京西路エリアの便利な立地、雲南南路は地元色強め。生煎包(焼き小籠包)、糖葫芦(カラフルなフルーツ飴)、烤魷魚(イカの串焼き)など、屋台グルメを少しずつ食べ歩けます。
上海グルメ攻略のコツ
予約は必須
人気店、特に観光客に有名な店は事前予約必須。大众点评(Dianping)というアプリで予約・口コミチェックができますが、日本人には敷居が高め。ホテルのコンシェルジュに頼むのが現実的です。
会食での注意点
- 乾杯(カンペイ)は「杯を空にする」が本来の意味。本気でやると危険
- 料理は中央の回転テーブルから取る形式が一般的
- 主賓のために最良の部位を取り分けるのがマナー
- 支払いは奪い合うほどの「払い合戦」になることも
支払い方法
WeChat Pay / Alipayが圧倒的主流。現金やクレジットカードを使える店は減少傾向です。出張前にアプリの設定を済ませておくとスムーズです。
まとめ:上海の食は出張の一番の楽しみ
上海出張のスケジュールはタイトでも、夕食だけは現地の本物を体験する時間を作ってください。小籠包、上海料理、火鍋、屋台グルメ、どれを選んでも日本では味わえない満足感があります。
「会食で連れて行ってもらう」「同僚と新規開拓する」「一人で気楽にローカル店」など、目的に合わせて店を選び分けると、出張の充実度が一段上がります。
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