初めての深圳出張、何から準備すればいいか分からず不安ではないでしょうか。中国本土は日本や他のアジア諸国と違って、GoogleやLINE、Xなどが使えない「特殊な環境」です。何も準備せずに行くと、現地で連絡が取れない・地図が見られない・支払いができないという三重苦に陥ります。この記事では、深圳に出張する前に必ずやっておくべき準備を10項目にまとめました。
1. VPNの契約は出張準備の最優先事項
中国本土ではGoogle検索、Gmail、YouTube、LINE、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなど、日本人が日常的に使うサービスがほぼ全て使えません。これらを使うにはVPN(仮想プライベートネットワーク)が必須です。
VPNは「日本国内で」契約・設定する
中国国内に入ってからVPNサービスを契約しようとしても、ほとんどのVPN提供サイトが中国からアクセスできません。日本国内にいるうちに契約し、アプリをスマートフォンとPCの両方にインストールしておきましょう。無料と有料のものがありますが、基本的に有料VPNのものでないと使い物になりません。
2. 決済手段はWeChat Pay/Alipayの設定が鍵

深圳をはじめとする中国の都市は、世界一のキャッシュレス社会です。屋台ですらQRコード決済が主流で、現金やクレジットカードを断られることも珍しくありません。
外国人向けにWeChat PayとAlipayを設定
2023年以降、両アプリとも国際クレジットカード(VISA/Mastercard/JCB)を紐づけて使えるようになりました。日本にいる間にアプリをダウンロードし、パスポート情報の本人確認とカード登録を済ませておきましょう。どちらかアプリで本人確認とクレカ登録を済ましておけばOKです。
現金も少額は用意
万が一アプリが使えない時のために、人民元の現金を1,000〜2,000元(約2〜4万円)ほど用意しておくと安心かも。但し、これまで現金が必要になった場面は一回もありません。
3. 通信手段は3つの選択肢から選ぶ
ローミングSIM・eSIM
最も手軽なのは、日本のキャリアの国際ローミングや、Airalo・Holaflyなどの中国対応eSIMです。香港経由のeSIMを選ぶと、VPNなしでGoogleやLINEが使えるケースもあります。
ポケットWi-Fi
複数台接続する場合や、長期出張の場合はポケットWi-Fiレンタルが便利です。GLOBAL WiFiやWiFiBOXで、香港経由の回線を選べばVPNなしで日本のサービスにアクセス可能です。
現地SIMカードの購入
長期滞在なら現地SIMが最安です。ただし購入には実名登録が必要で、外国人はパスポート提示が求められます。
4. 必要なアプリは日本でインストール
中国本土ではGoogle Playストアが使えないため、必要なアプリは出発前に全てインストールしておく必要があります。
翻訳アプリ
Google翻訳はオフライン辞書をダウンロードしておけば中国国内でも使えます。中国語の音声入力にも対応している「百度翻訳」や「DeepL」も入れておくと便利です。
地図アプリ
Google Mapsは中国国内では位置がズレるため信頼できません。「百度地図」「高徳地図(Amap)」のいずれかをインストールしておきましょう。中国語表記ですが、地名検索は漢字で入力すれば問題ありません。
配車・タクシーアプリ
中国版Uberの「滴滴出行(DiDi)」は外国人向けの国際版があり、英語表示で日本のクレジットカードも使えます。市内の移動が劇的に楽になります。
5. ビザとパスポートを確認
2024年12月以降、日本国籍者は中国本土に短期商用・観光目的なら30日以内ビザ免除で入国できるようになりました。ただし以下の条件を満たす必要があります。
- パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上
- 滞在日数が30日以内
- 商用・観光・親族訪問・トランジット目的
長期滞在や就労を伴う場合はビザが必要なので、所属会社と確認しましょう。
6. 名刺は中国語併記がベスト
中国のビジネスシーンでは名刺交換が非常に重視されます。両面印刷で片面を中国語(簡体字)表記にしておくと、相手から「準備のいい人」という好印象を持たれます。社名と肩書きの翻訳に迷ったら、現地に詳しい同僚や翻訳サービスに確認しましょう。
7. 持ち物の中国特有のチェックポイント
電源アダプター
正直不要です。出張族が泊まるホテルは外国人を想定しているレベルのホテルのはずです。各タイプのコンセントが挿せるようになっていることがほとんどです。現地で必要になった!持っていけばよかった!と思ったことは一度もありません。
マスクと常備薬
近年は大気汚染は改善されていますが、季節により悪化することもあります。マスクは持っていくとよいと思います。また、頭痛薬・整腸剤・絆創膏など常備薬も持参が基本です。
歯ブラシ・スリッパ
すごい豪華なホテルなのに歯ブラシが安っぽい変なタイプの時がありました。歯ブラシとスリッパは持参するのが無難です。
8. WeChatアカウントを作っておく
中国ではLINEが使えません。現地の取引先や同僚との連絡は「WeChat(微信)」が標準です。日本でアカウントを作成し、プロフィール写真と名前を設定しておけば、現地で名刺交換した相手とすぐに繋がれます。wechat payはこのアプリに組み込まれている支払い方法です。
9. 空港から市内への移動を事前確認
深圳宝安国際空港から市内へ
深圳宝安国際空港から市中心部(福田・南山)まではタクシーで約30〜50分、地下鉄11号線で約30分です。DiDiを使えば言葉の心配なくスムーズに移動できます。
香港経由のルート
香港国際空港から深圳への移動も選択肢です。エアポートエクスプレスとMTRを乗り継いで、深圳との境にある「羅湖」「福田」イミグレーションまで約1時間半。香港経由ならVPN不要で乗り継ぎ中もGoogle/LINEが使えます。
10. 緊急時の連絡先をメモしておく
万が一のトラブルに備えて、以下の情報を紙にもメモしておきましょう。スマホが使えない状況も想定する必要があります。
- 在広州日本国総領事館:+86-20-8334-3009(深圳は管轄区域)
- 海外旅行保険のサポートデスク
- 会社の緊急連絡先
- 滞在ホテルの住所(中国語表記)
海外旅行保険にも忘れずに加入しましょう。クレジットカード付帯の保険でも基本的には十分ですが、医療費が高額になるケースもあるため、補償内容は事前に確認しておくと安心です。
まとめ:準備で出張の成否は8割決まる
中国出張は「中国本土ならではの特殊な環境」への対応が全てです。VPN・決済・通信の3点さえ準備できれば、現地での生活と仕事は驚くほどスムーズに進みます。逆に何も準備せず現地入りすると、初日からネットも使えず連絡も取れず、最悪の出張になります。
このチェックリストを元に、出発の1〜2週間前から計画的に準備を進めてください。一度準備しておけば、次回以降の中国出張も格段に楽になります。準備万端で、深圳出張を成功させましょう。
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