中国出張で、いちばん最初に直面するトラブル。それは「スマホがただの文鎮になる」ことです。
中国に着いた瞬間から、LINEもYouTubeもGoogleも使えなくなります。日本でやっておくべき設定をせずに行くと、連絡も取れない、地図も見られない、支払いもできない——スマホが文字どおりただの板になります。
この記事では、今までの出張経験から「これだけは日本を出る前にやっておけ」という必須設定3つと、現地で実際に使った便利アプリ4つを、自分の体験そのままに紹介します。
中国に着いた瞬間、スマホはこうなる
飛行機が中国に着いて、空港のWi-Fiにつなぐ。いつもの習慣でLINEやYouTube、スマートニュースに指が伸びます。でも、その時にはもう何も開きません。
私はいつも暇つぶしにスマートニュースをサッと見るのですが、「中国ではこれも使えないのか!」とびっくりしました。速報の通知は一瞬来るのに、アプリを開くと何も表示されない。これが中国のネット環境です。
しかも厄介なのは、規制が一定でないこと。「昨日までは使えたのに、今日からダメ」が普通に起こります。だからこそ、現地で何とかしようとするのではなく、日本にいるうちに準備を済ませておくことが何より大事なのです。
中国で使えなくなる主なサービス(私の体験)
| サービス | 私の体験での可否 |
|---|---|
| LINE | 使えない |
| YouTube | 使えない |
| X(旧Twitter) | 使えない |
| スマートニュース | 使えない(通知は一瞬来る) |
| Gmail | 使えない |
| Yahooメール | 使えるときと使えないときがあり不安定 |
| 問題なく使える |
必須設定3選|日本を出る前に必ずやっておくこと
設定1. VPNを日本で契約・設定しておく
日本のサービス(LINE、YouTube、Gmail、日本のサイト全般)を中国で使うには、VPNが必須です。日本の家族や会社とLINEで連絡したい、Gmailを確認したい——VPNがないと、これが一切できません。
中国出張における休日は、ただの「暇」ではありません。言葉も通じず、日本のエンタメから完全に隔離されたホテルの部屋での「孤独との戦い」です。
私は休日にVPNを繋ぎ、ホテルのベッドでいつものように日本のYouTubeが見られた瞬間、本当に心からホッとしました。異国の地でメンタルを維持するためにも、自腹を切ってでもVPNだけは日本で準備してください。
ここで絶対に守ってほしいのが、VPNは必ず日本にいるうちに契約・設定すること。中国に着いてからVPNを契約・ダウンロードしようとしても、VPNの公式サイトや決済ページ自体が規制の影響を受けて、手続きできないことがあるからです。アプリのインストール、ログイン、接続テストまで、日本で済ませておきましょう。
私が実際に使ったのは、スイカVPN・MillenVPN・セカイVPNの3つです。どれも中国で問題なく使えましたが、いちばんメインで使ったのはスイカVPNでした。3か月の長期出張が複数あったので、思い切ってスイカVPNの1年プランを契約。長期かつ複数回行く前提だったので、短いプランを何度も契約し直すより、手間も費用も抑えられて正解でした。
短期の出張なら1か月プラン、長期や複数回行くなら長期プランがお得です。自分の滞在期間に合わせて選んでください。なお、規制で特定のVPNが急につながりにくくなることもあるので、予備としてもう1つ入れておくと安心です。
設定2. WeChat(微信)を設定し、個人認証まで済ませる
中国での連絡手段は、WeChat一択です。現地の同僚や関係者とのやり取りは、すべてWeChatでした。中国国内なら規制の影響を受けずに使え、中国国外に出てもそのまま使えます、現地で知り合った中国人と連絡を取り続けることも可能になります。
WeChatは、日本にいるうちにインストールして、個人認証まで済ませておきましょう。本人認証を現地で慌ててやろうとすると手こずることがあります。
設定3. Alipay・WeChat Payを設定し、クレジットカードを紐づけ
中国はキャッシュレスが極端に進んだ社会で、支払いはほぼスマホ決済です。決済アプリが使えるかどうかで現地の動きやすさが決定的に変わります。
私は、AlipayとWeChat Payの両方を日本で設定し、クレジットカードの紐づけまで済ませておきました。実際の現地での支払いは、Alipayをメインに使う場面が多かったです。両方使えるようにしておくと、店によってどちらかしか対応していない場合でも困りません。
この決済設定も、必ず日本にいるうちに。本人確認やカード登録は、現地でやると手こずることがあるので、出発前に落ち着いて済ませておくのが鉄則です。
現金も使えるのですが、ちょっとめんどくさい顔をされるかもしれません笑(実体験)
便利アプリ4選|現地で実際に使ったもの
中国本土ではGoogle Playストアが使えないため、これらのアプリも日本にいるうちにインストールしておきましょう。以下は、私が実際に使ったものだけを挙げています。
アプリ1. WeChat(微信)|連絡の生命線
前述のとおり、現地の連絡はすべてWeChat。中国で生活・仕事をするなら、これがないと始まりません。
アプリ2. 百度地図|中国の定番地図アプリ
Googleマップは中国では位置がズレて使い物になりません。代わりに使ったのが百度地図です。中国語表記ですが、行き先は漢字で入力すれば問題なく検索できました。タクシーの配車も地図アプリから可能です。
アプリ3. 高徳地図(Amap)|もう一つの地図アプリ
百度地図と並ぶ定番の地図アプリです。私は百度地図と高徳地図の両方を入れて使っていました。地図アプリは複数入れておくと、片方で見つからない場所をもう片方で探せるので安心です。
アプリ4. フード配達・デリバリーアプリ
中国はフードデリバリーが非常に発達していて、これが滞在中とても役立ちました。私が使ったのは、美団(Meituan)とEle.me(餓了麼)の2つです。
両方使ってみて、使い勝手はほぼ同じでした。ではなぜ両方入れたかというと、新規登録者向けのキャンペーンがあり、それぞれで使えるとお得だからです。両方登録しておけば、それぞれの新規キャンペーンを活用できます。
便利だったのは、雨で外出するのが面倒なときや、仕事で疲れて外に食べに行く気力がない夜です。異国の地で、部屋から一歩も出ずに食事が届くのは、想像以上に心強いものでした。長期滞在では、こういう「ラクをできる手段」があるかどうかで、滞在の快適さがかなり変わります。
支払いは、先に設定したAlipayやWeChat Payと連携できるので、決済設定さえ済んでいればスムーズに使えます。
まとめ|準備さえすれば、中国のスマホ環境は怖くない
中国に着いた瞬間、スマホは文鎮化します。でも、日本を出る前に次の準備をしておけば、何も怖くありません。
必須設定は、(1)VPNを日本で契約・設定、(2)WeChatの設定と個人認証、(3)Alipay・WeChat Payの設定とカード紐づけ、の3つ。そして現地では、WeChat・百度地図・高徳地図・DeepLの4つのアプリで不自由なく過ごせました。
ポイントは、すべて日本にいるうちに済ませること。現地でやろうとすると、その手続き自体が規制に阻まれて「詰む」ことがあります。
これから中国へ出張・留学する人は、出発前にこの設定とアプリの準備を整えて、スマホを文鎮にせず、快適な中国滞在にしてください。



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